恋スル魔女



「……………」




謎の女性は黙ったままだ。




…でも、小さく首を横に振っているのが、微かだけど確認できた。




じゃあ、何者…?

















私が案内されたのは、さっき謎の女性が出てきた奥の部屋だった。





その部屋には、膨大な量の、何かの資料が山積みになって置いてあった。




焦げ茶色の机には、お知らせが届けるのに使ったのであろう怪しげな黒い封筒が大量に置いてあり、その隣には、今どき珍しい羽ペンが置いてあった。





…ここは、図書館と同じ匂いがした。





机の椅子に謎の女性は座ると、私をじっと見つめた。