さなをはねたトラックの運転手はこう証言した。



ケイタイを見ながら、歩道を歩いていたんです。

危ないな、と思いながら、その姿を見ていました。

すると、突然、ふらっと、こっちへ倒れこんできたんです。

その顔を、今でも覚えています。

何か、恐ろしいものを見たかのように、凍り付いていました。

避けようがありませんでした。

私は、あわてて救急車を呼びました。

そして、連絡先を知ろうと思い、そのこのケイタイを拾い上げました。

ケイタイは、車道に打ち付けられた衝撃で、動きませんでした。


最後のケイタイの画面には、こう書かれていました。