あっ田中君、もう来てるっ






私は走って駅の前の広場にある

【桜時計】

の前にたっている田中君の元に走った







「たっ...田中君っごめん...まった...?」



走ってぽさぽさになった髪を手で治しながら肺に酸素を送り込む




「ううん、俺も今来たところだよ」




茶色の髪が風になびき



少し灰色っぽい目が私をとらえる