もー…やだ。



先生怒ったら怖いし…



今は裕也先生の後ろをついていってる。



裕也「陽菜?入って?」



診察室の前までは来たけど…



陽菜「…」



裕也「陽菜、入りなさい。」



あぁぁぁ…怖い怖い…



私は怒られるのが嫌だから診察室に入った。



裕也「そこ座って熱測って?」



私は無言で受け取り熱を測った。



ピピピピっピピピピっ



裕也「何度ー?」



先生は何かを探しながら聞いて来る。



陽菜「…」



裕也「陽菜、何度?」



陽菜「…やだ…」



裕也「陽菜、先生に教えて?」



陽菜「…9度6」



裕也「えー…めっちゃ上がってんね。」



陽菜「…苦しい。」



裕也「え?苦しい?息が?」



陽菜「…うん。」



裕也「陽菜が自分から言うの珍しいね。
聴診するから服あげて。」



陽菜「やだ…」



裕也「陽菜?やだじゃないの。苦しいんでしょ?」



陽菜「苦しい…」