その事を思い出して、思わずフッと笑えば、バシンと頭をたたかれる。
「ひーなーたー?ちゃんと聞いてた〜?」
「痛いよ小梅ちゃん。ちゃんと聞いてたよ、彼氏と別れたんでしょ?残念だったね」
「な、なんで日向が知ってんの!?ってそうじゃなくて!今日大学の希望調査とりあえずとるから考えとけっつったの!」
「え、まさか小梅ちゃん誰も知らないとかおもってる!?皆しってるよ!?」
「マジで!?ってだからちがーう!そして先生と呼べ!」
「あはは、ハイハイごめんごめん。大学でしょ?ちゃんと考えとくよ」
私達のやりとりを聞き、教室がドッと湧き上がる。
我がクラスの担任は実にからかいがいがあって楽しい。
ちなみに小梅ちゃんというのはあだ名で、背が小さく、名前が梅田であることから、皆にそう呼ばれている。
先生たちの中でも小梅先生とか呼んでしまう人がいるくらい、その容姿と行動にピッタリと合ったあだ名だ。
ちゃんと考えといてよ、と言うとプリプリした様子で教卓へ戻っていく。

