「僕達も帰らなきゃ。」


「そうね…」



二人は小さな家を出ると、森の中を歩いていた。








「フローラ、迷子になるから送っていくよ!」


「迷子になんて…」


言いかけた所でフランクと出会った時の事を思い出した。







「私、迷子になってたのよね…この森に来た時。」


「そうそう!話しかけたのにフローラがもっと泣いたから、あの時は本当に困ったよ…」






"フローラが泣いてる所見るとどうしたらいいのか分からなくなる"






「私、昔からフランクの事困らせてたみたいね。」

そう言ってフローラは笑った。