オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~

いかん、また寝坊した……と、がばっと跳ね起きた。

今日、1コマのある日だっけ?

何曜日だっけ?

私は枕元のスマホを見る。

今日は、日曜日――ほっと脱力した。

そして、スマホの画面の日付を見る。

そうか、今日は、私の――。
 
白いお気に入りのパジャマ姿のまま、私はキッチンへと向かった。

「おはよ、夢くん」

「ああ、おはよう、梨聖ちゃん」
 
何やら料理しながら、顔だけをこちらに向ける。

「ごめん。遅くまで寝てて」

「いいよ。もっと眠っててもよかったのに」

「ううん――ところで、何、作ってるの。いい匂い」

夢くんは、唇の端をきゅっと上げる。

「あさりのリゾット」