夢くんがふたりにおしるこの缶とレモンティの小さいペットボトルを渡す。
「ありがとうございます」
「わーい、ありがとう」
タメ口で応える鈴。
夢くん、ロックオンされたな――。女の勘で、そう感じる。
「さっきはかっこよかったですね。梨聖をお姫様抱っこだなんて。照れとかなかったんですか」
「ないよ。だって、梨聖ちゃんの一大事だったからね」
「そうですよね~。そういうこと何気なしにできる夢大さんって、素敵」
おいおいおい……。
いきなり下の名前で呼ぶのかい――私はこころの中で突っ込みを入れる。
「夢大さんって、梨聖とつきあってるんですか?」
帆乃香は黙っておしるこを啜っている。
そして、ちらりと私を見た。
お互い、目配せをしあう。
鈴の男好き病が始まった、と。
「ありがとうございます」
「わーい、ありがとう」
タメ口で応える鈴。
夢くん、ロックオンされたな――。女の勘で、そう感じる。
「さっきはかっこよかったですね。梨聖をお姫様抱っこだなんて。照れとかなかったんですか」
「ないよ。だって、梨聖ちゃんの一大事だったからね」
「そうですよね~。そういうこと何気なしにできる夢大さんって、素敵」
おいおいおい……。
いきなり下の名前で呼ぶのかい――私はこころの中で突っ込みを入れる。
「夢大さんって、梨聖とつきあってるんですか?」
帆乃香は黙っておしるこを啜っている。
そして、ちらりと私を見た。
お互い、目配せをしあう。
鈴の男好き病が始まった、と。



