乱れた制服を直しながら

会長が立ち上がる


「…あ、あのさ、会ちょ…!!」


言い終える前に

私の口には会長の人差し指



「会長じゃなくて、賢人な!」



「け…賢人……?」



「良くできました」


そう言って
私のおでこにキスを落とす



なにごとも無かったかのように立ち去って行く背中を

私はただ呆然と見ていた