「…!!」






「ばーか、

今キスされると思っただろ(笑)」




そう言って

彼は私の首からはがした絆創膏を、

ゴミ箱へ




「!……」




恥ずかしすぎる図星をつかれたのと

近づいた彼の顔がキレイだったのとで

私の顔は

真っ赤になっていた





「かーわいい」



そこに彼の言葉が

追い打ちをかける



     ガタンッ!!!!!




動揺した私は椅子から落ちた……






と、思ったが

どこも痛くはなかった




(え?)




そして…


目を開けるとすぐ近くに

彼の顔があった




どうやら

落ちそうになったところを

彼に抱き止められたようだ






(……!!!!!!)






次の瞬間

何かやわらかいものが

唇にあたった




彼の唇だった



それは角度を変えながら

私の唇を濡らしていく





突き放そうとしても

力強くて

びくともしない





やがて、


彼の舌が

私のなかに侵入してくる





「……か…会……長ッ!……やめ………ッ!!」



「やだ、やめない」






「……ん…んん………」



なんか頭が

くらくらしてきた



もう何も考えられない…