LOVE WORLD





学校に着いて自転車置き場で止まった。



「はぁー、結構飛ばしたから時間には余裕あるな」

『すみませんっ』


どっと疲れている先輩を見て謝りながら、自転車の後ろを降りた。



「別にいいって、好きで迎えに行ったんだから」

『え??』

「っ!!!」


先輩はハッとした表情になり、口元に手を当てて顔を赤く染めた。



『先輩、それどういう…「愛美っ!!!」


私が先輩に聞こうとしたが、誰かの声により途切れた。

振り返ると険しい顔をした真衣の姿があった。