次の日、五月蝿いくらいに鳴る携帯の着信音。
まだハッキリと開かない目。
必死に手探りで枕元に置いてある携帯を手に取り開いた。
『…もしもし』
゛あー、もしもし??゛
聞き覚えのある声、まだシッカリしていない脳を無理矢理働かせる。
『白石先輩?』
思いついた名前を言えば、
゛ピンポーン!!寝起きだった?゛
『いえ、大丈夫です。てか、朝早く何かご用ですか??』
やたら朝からテンション高めな先輩。
窓から差し込む朝日が眩しく、私は布団の中に潜った。
゛朝早くって、もう8時何ですけど…゛
『…』
ゆっくりと重たい瞼を起こして目を開いた。
…8時…??
『えぇーッ!!!!』
カッと目を見開いて体に覆い被さっていた布団をバサッと退かし、上半身を勢いよく起こした。
゛下で待ってるから、姫様゛
『えっ!!せんぱ…っ』
―…プッ…ツーツー
切られた電話を合図に私は顔を真っ青にしながら必死に制服に着替え始めた。

