「なぁ、お前が照れるようなこと……してみよっか?」





「なっ、なな、何を……!?」





あたしが照れるようなことって!?





「……動揺しすぎ」





フッと笑われた。





なんでそんな余裕なの?





あたしはそんな余裕1つもないのに。





あたしはフイと顔を逸らす。




「純夏、こっち向いて」





あたしの左頬に手を置く壱哉。





ドキリと胸が鳴って、壱哉の方を向く。





顔が赤くなってるけど、もう気にしない。




「ふはっ、可愛い」




もう……その言葉がさらにあたしの顔を赤くする。





頰に置かれた手が今度は髪の毛に触れる。