パチリと目が覚めた。





あれ……今何時?




辺りを見回し、時計を見る。




長針は9、短針は6を指していた。





「くっ、9時半!?」




バッと起き上がり、下の布団を見る。




壱哉はいなかった。




布団が綺麗に片付けられてる。






それを見たあたしは、置いて行かれたような感覚に陥った。





あの時の、お化け屋敷に入った時のような。




そんな感覚。





「やっ、ちゃった……」




壱哉の居場所が分からない。




あたしは素早く着替えて下に降りた。




ここにも……いない。





朝食が作って置いてある。