「あたしって、バカだなぁ……」 なんで、なんで。 壱哉の気持ちを尊重しなかったのだろう。 せっかく告白してくれたのに。 どうして肝心なことが言えないんだろう。 恥ずかしさなんて捨てればよかったのに。 外はザーザーと雨が降っている。 「……まるで、あたしたちみたい」 でも、そんな風にしたのはあたし。 あたしが悪い。 「謝らなきゃ……」 謝っても許してもらえないかもしれない。 でも、謝りたい。 勝手かもしれないけど、しっかりと想いを伝えたい。 あたしは意を決して部屋へ向かった。