「……ごめん、泣かせるほど嫌だったんだな」
「……っ!違っ、」
「悪い、先に部屋に行ってる。昨日みたいにベッドで寝ろよ」
ふい、と顔を背けて壱哉は自分の部屋へ向かった。
パタン、とリビングの扉が閉められる。
これ以上話すことを拒絶されたみたいだった。
「壱哉……ごめん、ごめんなさいっ、」
そう叫ぶように言うけど壱哉に伝わることなんてない。
もう許してもらえないかもしれない。
友達のような関係になることを。
幼なじみの関係にも、もしかしたら戻ることが出来ないかもしれない。
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