そして気づく。 壱哉の体がこんなにしっかりとしていたということ。 もう、小さかった時の壱哉じゃないんだ。 あたしを抱きしめる、力強い腕。 昔は甘い匂いだった壱哉の髪。 今は爽やかでいい匂い。 そしてあたしを包み込む、大きな体。 全てが好きになる。 今この瞬間も。 でも、でもね……。 今あたしも好きって返したくない。 せっかくだから驚かせたいよ。 大好きな壱哉を喜ばせてあげたいよ。 あたしからの告白で。 でも、どう返せばいいか分からない。 下手に返すと傷つけてしまう。