「ん、ここ」




あたしは上を見た。





ここって……。




「プラネタリウム!!」




たくさんの星が散りばめられたドーム型の建物。





「新しくできたみたいだから、純夏を連れて来たくて」





あたしの大好きな星。




あたしのために用意してくれたんだ……。





「中に入ろうぜ」




あたしを中へ促す壱哉。





「壱哉……ありがとう!」




満面の笑みでそう伝え、ワクワクした気分で建物の方へ歩く。







……その後ろで壱哉が顔を赤く染めているのをあたしは知らなかった。