「なっ……そんなわけっ、」
「嘘に決まってんじゃん。早く布団入れ」
くっ、真に受けてしまった。
あたしはしぶしぶベッドにある布団に入る。
い、壱哉の匂いがする……!
やばい、寝れない。
「純夏?寝た?」
「うっ、ううん!まだ起きてるよ!」
「何興奮してんの、おやすみ」
興奮なんかしてないわっ!
「お、おやすみ……」
あたし、寝れるかな?
明日デートするのに寝不足とかありえない……。
赤くなっていた顔を元に戻そうと頑張る。
眠れないと思っていたあたしは、少しずつまどろんでいった。
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