「や、やだ……壱哉、どこっ!?」 「俺同じとこにいるけど」 壱哉は停電が起こっても平気みたいだ。 「こ、こっち来て……っ」 パニックになったあたしは懇願するように言っていた。 暗闇は、どうもダメだ。 思い出してしまう。 暗闇が苦手なワケを。 ……あたしは小学生での修学旅行の時、嫌な思いをした。 みんなでお化け屋敷に入ろう、ということになった。 あたしはその時お化けなんて好きじゃなかったし。 まぁ、今もだけど。 あまり乗り気じゃなかった。 だから壱哉にくっついてた。