さっきの予報から少し時間が経った。




あたしと少し離れたところに座る壱哉に話しかける。





「雷、鳴らないね」




「そうだな。でも、そんなすぐには鳴んないだろ」




分かんないよ、そんなの。





ゴロゴロゴロ……。





「あ、今、鳴った」




雷は別に怖くない。




昔は怖かったけど今は怖くないもんねっ。





停電さえしなければいい。





ゴロゴロゴロッ!




次第に雷の音は大きくなる。




雨もザーザーと降っている。





なんか、少し不安になってきた。





ピカッ!ゴロゴロッ!