『大雨が降るみたいですね〜、今も少し降ってますし。落雷などにも注意して今日をお過ごし下さい』
ニコッと笑顔で伝えるアナウンサー。
「雷、今からかよ」
壱哉が少し呆れたような声を出す。
「そう、みたいだね」
その声を聞きながら、あたしの胸には小さな恐怖心が宿った。
もしものことにならなければいいけど。
なってしまったらあたしは耐えることなんて絶対できない。
どうかあの状態には、なりませんように……。
予報を見ながら、そんなことを願うあたしだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…