「やっと来たのね!待ってたわよ」
出てきたのは壱哉のお母さん。
「もう、なんか色んな意味で楽しみね〜」
「まぁね〜これを機に進展してくれないかしらね」
はい?何言ってるの?
首を傾げて、廊下を歩いていると壱哉が2階から降りてきた。
「ん?あ、純夏とおばさん。来てたんだ」
「今来たとこなのよ、壱哉くん……3日間よろしくね!」
「はい……あ、純夏、荷物こっち」
「え?あ、うん。ついてくから案内ヨロシク」
あたしの言葉に素直に従った壱哉についていく。
そのあたしたちの後ろ姿を見てニヤニヤしている大人2人のことを、もちろんあたしは知らない。

