「嫌だ、見せない」
あたしは赤い顔を壱哉のブレザーで隠すようにうつむいた。
赤い顔がバレるくらいならくっついた方がマシだ。
「はぁ?」
何言ってんだよ、とでも言いたそうな声が聞こえた。
「……なんかさ」
「……っ、何」
「今日のお前、積極的だな」
いつもはこんなことしないのに、と付け加えられる。
あたしはバッと離れた。
そうだ、あたしはいつもこんなことしないのに。
心臓がバクバク言ってる。
「やっとこっち向いた。あれ、顔赤い?」
ビクッ!とあたしは反応した。
そして徐々にうつむいていく。
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