「あぶねーな、あの自転車……つーか悪い。いきなり引っ張って」 「……」 「純夏?どうした?」 どうしたって……あたしは今この状態に困ってるんですが! 勢いよく引っ張られたあたしは壱哉の服にしがみついた。 そんなあたしを軽く抱きしめるような感じで手を腰に回す壱哉。 まぁ、簡単に言えば密着してるのだ。 こんな状態であたしが照れないわけがない! 「なんでもない!」 「なんでもないって……ちょっと顔見せてみろよ」 見せられるわけがない。 こんな変な顔。