なんか、羨ましいな……なーんて。 あたしには大樹くんが近くにいるし。 「ねぇ、早く中入ろうよ。その話は座ってから!」 お腹が空いたのか、頬を軽く膨らませて言う唯華。 「そっか、そだね。早く食べないとあたしたち次体育だから急がなきゃ」 「次体育?今日なにすんの?」 「えっとね、バドミントン?」 だったような気がする。 今日から新しい種目だから。 「そうか、中なら良かったな。今日夕方雨らしいから……」 「えっ!?雨って、あたし傘持ってきてないっ」 朝は晴れのち曇りって言ってたのに。