だって、カッコよすぎなんだもん……大樹くん。




「ごめん、やっぱり訂正する。強くなってないね、変わんない」





「う、」






それはそれで、なんか嬉しくない。





キーンコーンカーンコーン……。





言い返そうとすると、チャイムが鳴る。






ああもう、誤解された!





それからあたしたちは、古文の授業を受けた。





……大樹くんの前では顔、赤くなるんだ。





やだ、なんか自覚すると恥ずかしくなってくる。





熱くなりそうな頬をパタパタと扇いで、冷ました4時間目だった。









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