親友っていいな……なんて、改めて思った。 「大樹くん!準備しよう!」 「ん、じゃあ盛り付けお願いしていい?」 「うん、大樹くんはお皿並べてもらっていい?」 あたしたちはそう言って、また笑い合った。 ……あたしたちにとっての幸せを掴むためなら、なんだって乗り越えられる気がした。 そう……気がしてたの。 ……まさか、あんなことになるなんて。 全然支えきれてないよ、あたし……。 この先に起こることを、まだ知らなかった。