「ごめんなさい……創くん」





創くん。





きっと彼はあたしの過去に関わっている。




彼がどんな人なのか分からないけど。





「……じゅ、り?」





そこには、目を見開いた大樹くんと、驚いた顔の遥がいた。






「大樹くん……」




ただ事じゃないと察したのか、あたしに駆け寄る大樹くん。






「樹里、今なんて言った?」




「え……?今、」





今、なんて言ったっけ。





「創くん……ごめんなさい」




その言葉が口をついて出た。





「もしかして……」





大樹くんはそう言って、あたしを軽く抱きしめた。