「こっちに来なさい。手当てするから」 冷たい声音に、小さいあたしは身を震わせた。 「ごめんなさい……ごめんなさい、」 まるで事の元凶があたしのような空気に、耐えられなくなったあたしは、謝っていた。 「ごめんなさい、もうこないからっ……」 ……許して。 その声と同時に、あたしは手を振り払って逃げた。 あの男の人が怖かった。 否定しない創くんに、疑問を抱いた。 泣きじゃくって、家に帰った。 ──────────────────────────────────────────……