「……っ」





甘い、甘いキスをした。





唇が離れた後、大樹くんは笑った。







「その顔、可愛すぎなんだけど」




「ふぁっ!?」





赤く染まったあたしの頬を、大樹くんの手が優しくなぞる。




そして、また耳元で。










「今夜は寝かさないよ?」




「……っっ!?」





甘い、甘い時間を。






「りょ、了解いたしました……」





「ふっ……冗談だよ」





大事に過ごしていく。







「もう、大樹くんってば……でも、大好き」




「俺もだよ、樹里」








……これからも、君と。






───────大好きな君と~ヒミツ、これからも~ fin.