あたしが卒業できたら、きっと来年はそうするだろう。 「じゃ、来年楽しみにしとく。樹里の部屋」 「ええっ!!あたしの部屋!?」 さも当然のように頷く大樹くん。 「だったら、今回も俺の部屋で寝る?」 耳元でそう言われて、あたしは、前回のことを思い出す。 あたしが引っ張っちゃったせいで、大樹くんに押し倒されるような感じになってしまった。 しかも、その後なんか甘い雰囲気になったような。 ど、どうしよう。 でも、大樹くんの部屋、行きたいし……。