「だって、俺卒業したし。一緒の学校にいないから、バレても平気だよ」
でも、婚約はまだナイショな?と付け加えられる。
「そうなんだ……嬉しいね」
あたしは満面の笑みを見せた。
もう無理に秘密にしなくたっていいんだ。
「それはそうと、今日は家帰ったら、俺ん家で卒業祝いするってさ」
大樹くんの家で?
「じゃあ、泊まるの?」
「そうなるな。だから、服とか持って行こう」
大樹くんの家へは2回目のお泊まりだ。
「俺ん家でもいいんだけど……俺は樹里ん家行きたいな」
「えっ……そ、それは来年、かな?」
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