「大樹くん、卒業おめでとう」 さっきも言ったけど。 「ありがとう」 家に帰れば大樹くんに会える。 でも、学校ではもう普通に会えない。 「大樹くんが卒業するの、寂しいな……」 涙が出てきてしまう。 ああ、今日のあたしは涙腺が弱い。 「俺、これからも来るよ、颯と一緒に」 ポンポン、と頭を撫でられながらの言葉。 「うん……来てね」 「絶対行くよ、もう秘密にすることはないんだし」 ニッと笑って大樹くんは言う。 「え?」 秘密にすることはない?