『……っ!!?』
「うわっ、うるさっ!」
かすかにだけどこっちまで聞こえるんですが。
少しうるさそうにして、ピッと切った紗羅ちゃんは苦笑い。
「走って来るって。そういえば、樹里ちゃんこそ、時間大丈夫?」
「え?あ、もうこんな時間だ……」
「急いで帰った方が良くない?」
でも、紗羅ちゃんがまた絡まれたら嫌だしなぁ。
「ううん、大丈夫。その3人が来たら帰るよ、だから、それまでお話ししよう?」
そう言って、あたしは、紗羅ちゃんに笑いかけた。
それから3人が来るまでお話しして。
紗羅ちゃんと別れ、あたしは家への道を歩いた。

