大好きな君と~ヒミツ、これからも~






キョロキョロと見回して、ある女の子が男2人組に絡まれているのを見つけた。





あれ、明らかに女の子困ってるよね。





「待ち合わせ、してるんで!離してくださいっ」






待ち合わせ?






あたしはその言葉を聞いて女の子の方へ歩みを進める。






あれ、誰かと思ったら紗羅ちゃんだ。





紗羅ちゃんとは、同じクラスで友達。






「ごめん!待ち合わせ遅れちゃった」






そしてそう言って、さりげなく男の人の手を振り払い、紗羅ちゃんの手を取る。






「え、君と待ち合わせしてたの?可愛いじゃん!」






「は?」






思わず間抜けな声が出る。