「お、上がった?早速なんだけど、ちょっと来て」
ポンポンとソファーを軽く叩いてあたしを呼ぶ。
「うん、あ、ちょっと待ってね。飲み物入れるから……お茶でいい?」
「ありがとう、お茶でいいよ」
あたしはお茶を注いで大樹くんのところへ行く。
「話って?何かあったの?」
おそらくさっきの電話の内容だろう。
「あー、うん。1年くらい前にさ、籍を入れようって話してたよな?」
「あたしたちの誕生日が過ぎたらってことだったよね?」
ちょうどそのことをさっき考えていたから鮮明に覚えてる。
「そう、なんだけどさ……」
なんか言いにくそう?

