「……ん、綺麗にしような」




立ち上がってあたしの頭を撫でる大樹くん。





「うん!」




その手の温もりに、あたしは安心した。





そしてそれから……家の掃除が始まった。





全部の部屋、とまでは行かなかったけど、ほとんど掃除できた。





入ったことない部屋もあって、なんかワクワクしちゃったよ。





まぁ、そんなあたしを見て大樹くんは笑ってたけど。




えへへ、楽しかった。





「綺麗になったな」




「うん、大樹くんありがと」




「こちらこそ」







その日の夜は、綺麗な部屋でゆっくりと過ごしたのだった。