「どど、どうしよ……」 大樹くんのいるバスルームへ持って行こうか。 いや、無理だよ! なんか恥ずかしいし。 鳴り響く着信音にどうすることもできず、突っ立ったまま。 数秒後、着信音は鳴らなくなった。 「やっぱり、電話だったのかな」 そう思って今度こそリモコンを取ろうとした時。 ♪〜♪〜♪〜 「ん?」 また鳴った。 今度は、聞きなれた音楽。 「あ、あたしのだ」 画面を見ると、お母さんからの電話であることが表示されていた。