「これから、どうなるんだろ」 素朴な疑問を口に出してみる。 考えてみても何も浮かばない。 「テレビでも見ようかな」 リモコンを取るために立ち上がると、何か音楽が流れる。 ……電話? あんまり聞いたことない音楽だけど……。 「あれ?あたしのじゃない……ってことは、大樹くんの?」 辺りを見回すと、ソファーの近くにあるテーブルの上に大樹くんのスマホが置いてあった。 出ないほうが、いいよね。 電話じゃなくてメールかもしれないし。 でも、一向に鳴り止まない着信音。