「分かった、入ってくるよ。樹里がそう言うなら」 何かを察したのか、大樹くんが折れる。 「あたしが曲げないって分かった?」 「まぁな、あまり気を遣いすぎるなよ?」 気なんて遣ってないんだけどなぁ……。 そう思ったけど、頷く。 ぽん、と頭を撫でて、大樹くんはバスルームへ向かった。 「今日は濃い1日だったなぁ……」 色々な意味で。 「でも、良い日」 創くんのお父さんが、認めてくれた。