安堵の息をつくと同時に、大樹くんもあたしの言葉に同意した。
2人でいつも通りのご飯。
あたしたちは、いつも食べるのは2人で一緒だけど、作るのは1人ずつ。
でも、1人で作るより、2人で作った方が楽しかった。
「ありがとう、大樹くん」
「ん?何が……」
「あたしと一緒に作ってくれて」
お礼を伝えると、大樹くんは軽く頷く。
「楽しかったよ、樹里と作るの」
焼いたハンバーグを美味しそうに食べながらそう言ってくれて、なんだか温かい気持ちになる。
「あたしも楽しかった!」
「また一緒に作ろうな」
今度はあたしが大樹くんの言葉に頷いたのだった。

