そんなこと、言わないでよ。 またさらに好きになっちゃうじゃん。 「あの、大樹くん」 あたしは気を取り直して、大樹くんを見つめる。 「ん?どうした?」 「えっと……その」 恥ずかしいことではないんだろうけど、今の雰囲気で言うことじゃない。 でも、しょうがない。 顔が少し赤くなったのが自分で分かった。 「……お、お腹が空いて、」 「……は、お腹?」 そう聞かれて、小さく頷く。 数秒ほどの無言が、あたしにとっては数十秒のように思えた。