大好きな君と~ヒミツ、これからも~










「……よかった」




「え?」





よかったって?








「樹里が離れなくて」





ズキュン。





耳元で囁かれていとも簡単に落ちてしまう。





そんなことを耳元で言うなんて、ずるい。






「あたしからは離れないもん、絶対」





大樹くんからも離れてほしくないけど。






「俺も離れないよ、樹里が俺のことを好きでいてくれる限り」





「ってことは、あたしが大樹くんのこと好きじゃなくなったら、離れるの?」





そんなことはないんだけどさ。





なんとなく聞いてみる。