───────────────────────────────────…… 「わあ、広ーい!」 辺りを見回すと、綺麗で広い空間。 つい感動の言葉が漏れてしまった。 「ここ、本当に使っていいの?」 「今までのお詫びだって。騙してたからって」 騙してたなんて、そんなこと……。 「俺も樹里を騙してたのにな?」 少しイタズラっ子のようにはにかむ大樹くん。 「あたしが勝手に勘違いしてただけだもん」 そう言うと、大樹くんに腕を引かれた。 そしてギュッと抱きしめられる。