「その相手、俺なんだ」 横から落ち着いた声が聞こえた。 「へぇ、大樹くんなんだ……って、えええ!?」 美和ちゃんの、もう1人の婚約者が……大樹くん!? 「それ、本当なの……?」 おそるおそる聞いてみると、大樹くんは軽く頷く。 「黙っててごめんな。もともと言うつもりはなかったんだ……あまり交流はなかったし」 「それに、私たちはもう好きな人がお互いいましたから」 軽く微笑む美和ちゃん。 その顔は、とても嬉しそうだった。 本当に好きな人と、結ばれることが決まっているからかな。