もしかして、そこで名が上がったのが美和ちゃん? 「美和と会ったのは12歳の時だった……僕が2つ年下の美和を好きになるのに時間はかからなかった」 「創さん……」 美和ちゃんの泣きそうな声が小さく聞こえた。 こんな風に繋がりがあったとは。 もしかしたら、あたしと美和ちゃんも……小さい頃に出会ってたかもしれないんだね。 「僕はもう、美和以外を好きにはなれない。それは大樹くんも同様だ」 「市原さん、お願いです。創さんを開放してください」 大樹くんの言った言葉が、胸に刺さる。