大好きな君と~ヒミツ、これからも~






婚約者……って、未だにその話は有効なんだろうか?





それで、2人って……あたしと美和ちゃん?





もしかして、美和ちゃんって……。






「創くんの、婚約者?」





思わずそう言っていた。






「樹里ちゃん……も?」






「そうだよ、美和。僕は小さい頃から樹里さんの婚約者だったんだ」





微笑んで言う創くんに、驚いた表情を隠せない美和ちゃん。






「樹里ちゃん、嘘、ついてたの……?」






「えっ?ち、ちがっ……」







「違いますよ、神原さん」





否定しようとしたあたしの言葉を遮ったのは、大樹くんだった。