「もう、俺のことを……な」 「え……?それって、」 思わず大きな声を出してしまい、ぐっと抑える。 「どういう、意味……?」 混乱する頭をなんとか整理する。 「今からだ、絶対に。約束な」 どんな意味かは教えてくれず……ただ、ぽんぽん、と頭を撫でられる。 理由を聞くな、ということだろうか? でも、なんで。 そうしなきゃいけないの? 「さあ、着いたよ。このホテルの最高級の部屋だ」 創くんに案内されたのは、豪華な扉の前。 他のどの部屋よりも、この部屋が一番すごいと感じる。