一通り終わって、ほとんどの参加者も優雅な時間を過ごしていた。 あたしは優雅になんて過ごせないけどね。 「大樹くん、ちょっとお手洗いに行ってくるね」 「ん、ここにいるから」 あたしはお手洗いのある場所へ向かう。 「ふぅ……さっきよりは慣れたけど、緊張するなぁ」 軽くメイクを直して、そこから離れる。 「そこのお嬢さん、お時間いただけるかしら?」 誰かを呼ぶ声が聞こえ、振り向く。 そこには、ドレスが似合う綺麗な女の人。